おじちゃんのタータンりんご
皆さんはタータンりんごというものをご存知だろうか。
3〜4センチ程の小さな真っ赤なりんごの実で、日本では殆ど知られていませんし、
栽培されていません。そのままでは食べられないのですが、海外ではジャム用のりんご
として使われています。
タータンりんごの木は、とても小さいため、多くを収穫するには向いていません。
そのりんごを大きく育てる研究をして、15年の月日を経て、大きく育てた人がいます。
漆戸りんご園の、僕のおじちゃんです。
ホントにホントに熱く夢を語るおじちゃんのりんご作り。
日本どころか、世界でも大きく育てられた人は未だかつていないでしょう。
僕も全然知らなかったそのタータンりんごの木へ、おじちゃんが案内してくれました。
まだ青いですが、実がぎっしり。そして、他のりんごの木と同じような大きさ。
大きく育てるための台木を何百種と試したとか。
更に、より確実に大きく育てるための方法が最近分かったと。
右下にちょこんと写っているのは僕と同姓同名だけど読み方が違う従兄弟の息子
漆戸啓(うるしどけい)君も栽培を手伝っています。
皆さんが画面上で見てる感じが、実物大くらいかもしれません。ちっちゃくて
可愛いです。このタータンりんご、後に真っ赤っかになります。
ちょっとちっちゃいかな。
何と、大きく育った木は、この木ともう一本。2本しかありません!
世界にまだたった2本だけなんです!
これからこのタータンりんごを増やしたいというのがおじちゃんの夢。
80にしてこの夢。これから育てたら15年はかかる。
95までは死ねないんじゃ!わっはっは!と笑います。
そして、その貴重も貴重なその木から作ったジャムがこちら。
いちごジャムの用に赤いんです。普通のりんごジャムは黄色い感じですよね。
真っ赤な皮ごとジャムにするので、天然でこのような鮮やかな赤に。
味がまた絶品です。酸味があるんです。お砂糖の加減で甘みを調整出来ますが、
もともととっても上品な酸味があるのです。
パンにそのままつけて食べたら、何とも言えない新感覚のジャムです。
僕的にはバターをつけるより、そのままストレートが好みでした。
ぜひともパン好きなグルメの方、フランス料理店なんかでもソース作りに
また、スイーツの新たなバリエーションになり得るのではと思うのです。
ちなみに僕は、普通のアップルパイに、このタータンりんごジャムを塗ってみました。
凄い!甘いアップルパイに、程よい酸味が加わり超深みのあるアップルパイに!
という事で、おじちゃんの夢の先を、どこかにつなげる事が出来たらと思う
今日この頃です。 漆戸啓(うるしどひろし)
by hiroshiurushido | 2012-08-21 01:15 | グルメ