奇跡のりんご 悲劇のりんご
あまりに悲しくて立ち直れない。
そのはじまりは、ある奇跡の出来事から。
2年前に青森は漆戸りんご園から、小さなタータンりんごの木を貰って来た。
僕のおじちゃんが大事に大事に育てて来た珍しい品種。
以前にもこのブログで紹介したんだけど。
りんごを実らせるためには、もちろん受粉が大事。
しかしそこに大きな問題が。
りんごを実らせるには、他のりんごの木から受粉をしないと実がつかないのです。
同じ時期に咲いていないと駄目なので、東京でりんごの木を育ててる人を
探さないといけないのです。
しかも花が咲いて2〜3日くらいに受粉がベスト。
今年も花は奇麗に咲いたけど、そんな方を見つけられないまま
花が咲いて時が過ぎ、もう殆ど花が終わりかけていた頃。
いましたいました奇跡の救世主!
近所の植木好きなおじいちゃまとお話をしていたら、何と姫りんごの木を
育てていらっしゃると!!!!!
おおおおおおおおっ!早速見せて頂くと、その木ももうお花がほぼ終わり。
急いで花粉を頂いて家へ直行。
終わりかけの花に一生懸命受粉。後は祈るばかり。
すると数日後、何だか花の下がふっくらして来たではありませんか!!
早速漆戸りんご園東京支社より青森本社へ写真を送信。
確かにりんごだ!奇跡のりんごだ!と返信が。
その奇跡のりんごのはじまりがこちら ↓
忙しい日々に、成長を見守るのが楽しみで、大切に大切に育てるも、
3つ付けた実のうち2つが脱落。しぼんでしまいました。
そんな中一つだけ、すくすくと育っていきました
何とも愛らしいその姿がこちら ↓
残った一つをとにかくひたすら大事に大事に育てる事に。
そこに自然の驚異が襲ったのです。
6月24日の午後2時半頃から襲った猛烈なヒョウの嵐。
僕がおそば屋さんで食事中に始まったその猛威が
大切なおじちゃんのりんごを何度も何度も殴りつけていたのでしょう。
葉っぱも叩き飛ばされ、りんごちゃんは痛々しくもアザだらけ。
何とも立ち直れないのであります。
漆戸りんご園東京支社ではたった一つですが、大きな農園となれば
被害は甚大です。農家の皆様のご苦労をちょっと垣間みたように思います。
なんとか復活してくれるだろうか。かなり減ってしまった葉っぱで
大丈夫だろうか。なんともやりきれないのでございます。
自然は美しくもホント厳しいものですね。
by hiroshiurushido | 2014-06-25 00:07 | 自然