静かに佇むメッセンジャー
気仙沼は小泉地区。
南三陸でのミナサンフェスの後、海岸線を北へ。
そこに一つ残る建物が。車を止めて丘へ登ってみました。
ポツリと一つ残ったその建物はかつてホテルだったと。
偶然出会い声をかけて下さった地元の方が教えて下さいました。
80センチの地盤沈下により、海岸線が内陸へ近づいて来たのだと。
建物の近くには車が数台止まっていたので、近くまで行ってみる事に。
車の主は泳ぎに来ていた若者たちでした。
足下に波音を聞きながらひとり佇むその姿は
あの日の事を忘れないで欲しいと強く語りかけてくるようでした。
そこにどんな街があったのかをもはや想像する事すら出来ない僕に
必死に踏ん張りながら静かに波打ち際で。
僕はそんなメッセージを感じながら必死にシャッターを切りました。
そしてそのメッセンジャーの横の浜辺で泳ぐ若者たち。
忘れちゃ行けない過去と、新しい未来が動き始めているようでした。
by hiroshiurushido | 2014-08-20 23:33