2011年 10月 21日 ( 2 )

食パンのビニール

小池のある公園へ立ち寄ってみたら、少年が一人で釣りをしていた。
池の反対側を歩いていた僕。
突然大きな叫び声が。

「お〜〜〜!!すげ〜〜〜!!!!」

少年がなんだかオレンジ色の大魚をつり上げる瞬間だった。
あわてて僕は駆け寄っていった。

「すげ〜!すげ〜!でけ〜!金魚だ!!」

少年はとても興奮していた。僕も興奮気味で声をかけた。

『凄いね〜。釣れた瞬間見たよ。大きな金魚だね〜。
 こんなところに金魚住んでんだね〜。』

少年はあわててカバンの中、入れ物を探していた。

「やべ〜 やべ〜 どうしよ、どうしよっ」

この池で魚なんて釣れるなんてもともと思っていなかったのだろう。
買ってもらったばかりのような、キラキラの釣り具セットが床に置かれていた。
その釣り具を使ってみたくて、試しているようだった。
バケツ等持ち合わせていなかった彼は結局、
探し当てたビニール袋にあわてて水をくんだ。
しかも、食パンが入ってたビニール袋。ちょっと薄〜いヤツね。
そしてサッと金魚を袋に入れた。

『え〜、水少なくない?死んじゃうよ。』

慌てた彼は、ほんの2センチ程しか水がくめていなかった。
かわいそうな事に、金魚はビニールに張り付いて、バタバタしていた。
彼はまた慌てて金魚の入ったまま池に袋を突っ込んだ。

『え〜、大丈夫?逃げちゃうよ!』

「大丈夫 大丈夫。」

今度はビニールいっぱいに水が入っていた。(食パンの袋ね)
今にも切れちゃいそうです。

『凄いね〜、良く釣れたね〜。でもバケツ持ってくれば?
 この金魚どうするの?逃がしてあげれば?水漏れて死んじゃわない?』

すると少年は何を思ったのかおもむろに、その金魚の入った水でパンパンの
食パンビニール袋を僕の目の前に差し出した。

「いりますか?」

僕は思わず吹き出しそうになった。さすがにでかい金魚をいきなり
もらっても困ってしまう。しかも食パンビニールで。

『ありがとう。でも大丈夫、逃がしてあげな。』

「でももうちょっとだけ取っておきます。」

と少年はビニール袋を柱に寄りかけ床に置いた。

どんだけ僕は、金魚が欲しそうな大人に見えたのだろうか。
いや、金魚欲しそうな子供に見えていたのだろうか。
ま、僕もかなり大人気なくはしゃいでいたのだが。
子供と同じ周波数になれるのは、僕の特技である。

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by hiroshiurushido | 2011-10-21 01:32 | 自然

間違いないっ

このかかしなら、鳥達は寄って来ないだろう。

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by hiroshiurushido | 2011-10-21 00:19 |